赤ちゃんのミルクと水道水の硬度 — 東京の水道水はどうか
公開日: 2026-09-23 / 最終更新日: 2026-09-23
粉ミルクの調乳に使う水について「軟水がよい」と聞いたことがある方は多いと思います。ここでは、その背景と、東京の水道水がどの範囲にあるかという事実を整理します。個別のお子さんに関する判断は、必ず製品の説明書・小児科医・自治体の相談窓口にご確認ください。
なぜ「軟水」と言われるのか
粉ミルクは、母乳に近づけるようにミネラルバランスが設計されています。硬度の高い水(ミネラルの多い水)で調乳すると、設計以上のミネラルを摂ることになりかねない——というのが「軟水がよい」と言われる理由です。粉ミルク各社は調乳に使える水として「水道水」や「硬度の低い市販水」を案内しています。
公的なガイドラインは「作り方」を重視
FAO/WHO の「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」(厚生労働省による日本語版あり)が重視しているのは、水の種類よりも70℃ 以上のお湯で調乳し、冷まして飲ませ、作り置きしないという調乳手順です。日本の水道水は水質基準(硬度 300 mg/L 以下ほか 51 項目)を満たしており、ガイドラインでも飲用に適した水道水を沸かして使うことが前提になっています。
東京の水道水の硬度はどの範囲か
本サイトの一覧のとおり、東京都内の水道水の硬度は、区市町村別の年度平均でおおむね 33.9〜80.8 mg/L の範囲にあります(令和7年度)。これは WHO 区分の「軟水〜中程度の軟水」、日本の通称でいえば軟水の範囲です。ヨーロッパの硬水地域(300 mg/L 超も珍しくない)とは水質がまったく異なります。
なお、市販のミネラルウォーターには硬度 1000 mg/L を超える製品もあります。ペットボトルの水で調乳する場合は、ラベルの硬度表示を確認するよう各メーカーが案内しています。
まとめ(事実のみ)
- 「軟水がよい」と言われるのはミネラルの摂りすぎを避けるため
- 公的ガイドラインの中心は 70℃ 以上での調乳という「手順」
- 東京の水道水は区市町村別平均 33.9〜80.8 mg/L =軟水〜中程度の軟水の範囲(令和7年度・本サイト集計)
- 個別の判断は製品表示と専門家・公的窓口へ