コーヒー・お茶と水道水の硬度 — 東京の水で淹れるとどうなるか
公開日: 2026-09-23 / 最終更新日: 2026-09-23
コーヒーやお茶の味は、豆や茶葉だけでなく「水」で変わります。硬度はその代表的な要素です。ここでは一般に言われる傾向と、東京の水道水がどの範囲にあるかを整理します。味の好みは人それぞれなので、「正解」ではなく「傾向」としてお読みください。
一般に言われる傾向
- 軟水:成分が溶け出しやすく、香りや酸味が出やすい。日本茶・紅茶は水色(すいしょく)が明るく出やすい。
- 硬水:カルシウム等が抽出を抑え、苦味・渋味がまろやかになる一方、香りの立ち方は弱くなりがち。エスプレッソの本場イタリアは硬水地域が多い、という話がよく引き合いに出されます。
スペシャルティコーヒーの業界団体は抽出用の水の硬度について適正な範囲の目安を示しており、極端な軟水・硬水はどちらも抽出に不利とされています。
東京の水道水は「扱いやすい」範囲
本サイトの集計では、東京都内の水道水の硬度は区市町村別の年度平均で 33.9〜80.8 mg/L(令和7年度)。WHO 区分の軟水〜中程度の軟水にあたり、一般に「コーヒーにも日本茶にも扱いやすい」とされる範囲です。
味に影響する水の要素は硬度だけではありません。残留塩素(カルキ臭)は沸騰・汲み置き・浄水器で減らせる要素で、体感への影響は硬度より大きいという意見も多くあります。まず塩素対策、次に硬度、が現実的な順番です。
地域差を楽しむ
同じ豆・同じ淹れ方でも、立川市(令和7年度の年度平均 53.9 mg/L)と武蔵野市(同 80.8 mg/L)では理屈のうえでは抽出のされ方がわずかに変わります。引っ越しでコーヒーの味が変わった気がする——という体験談の一因は水質差です。お住まいの区市町村の数値は本サイトの各ページでご確認ください。